『東南文化』2017年第5號主な論文の要旨
1.我が國における書畫表裝と修復(fù)理念の転換と実踐(何偉俊 鄭冬青 陳瀟俐 于書大 張 諾)
要旨:我が國における書畫表裝と修復(fù)理念と実踐が長い歴史を持ち、現(xiàn)段階において西洋の修復(fù)理論および現(xiàn)代科學(xué)手段を參考にして、最少干渉原則、最大情報保留原則、安全性原則、再処理可能原則などの原則が徐々にまとまった。修復(fù)前期の調(diào)査、修復(fù)技術(shù)路線と修復(fù)効果評価などを完成させている。特に、書畫文物表裝修復(fù)理念の転換を基に文化遺産保護(hù)修復(fù)に関する再考を通り、“元表裝保留表裝”、“舊表裝に戻る表裝”、“改め表裝”という三つの修復(fù)路線がまとまった。これらの理念の転換と実踐に関する模索は徐々に中國獨特と中國國情に適する書畫表裝と修復(fù)理論體系を完成させてきた。
キーワード:書畫文物 表裝と修復(fù) 修復(fù)理念 文物保護(hù) 転換
2.江蘇贛楡塩倉城(廟臺子)遺跡発掘簡報(南京博物院 連雲(yún)港市博物館 贛楡區(qū)博物館)
要旨:塩倉城(廟臺子)遺跡は江蘇贛楡區(qū)海頭鎮(zhèn)龍河郷塩倉城村に位置し、龍王河北側(cè)にあり、方形に近い城址だ。城內(nèi)において北西に臺地があり、さらに城址の北西1.5キロ離れた所に石嶺大溫荘片漢墓群があり、漢代の住民の墓地だと考える。2015年9月から2016年1月にかけて、南京博物院が連雲(yún)港市博物館と贛楡區(qū)博物館と共同で、廟臺子?xùn)|側(cè)と城址北西にある墓地に小規(guī)模の緊急調(diào)査を行った。龍山文化、岳石文化、周代と漢代の遺構(gòu)などが見つかった。遺構(gòu)には住居址、灰坑、灰溝と墓、遺物には土器と石器と銅器が検出された。該當(dāng)調(diào)査は塩倉城遺跡の內(nèi)容を解明し、當(dāng)?shù)赜蛭幕窝芯郡酥匾室馕钉虺证摹?/p>
キーワード:贛楡 廟臺子 龍山文化 岳石文化 周代
3.江蘇新沂釣臺遺跡発掘簡報(南京博物院 徐州博物館 新沂市博物館)
要旨:釣臺遺跡は江蘇新沂市雙塘鎮(zhèn)釣臺村の北西に位置する。2016年7月から2017年1月に掛けて、南京博物院は徐州博物館と新沂市博物館などの機(jī)関と共同で、釣臺遺跡の調(diào)査を?qū)g施した。西周早中期において住居址と墓はそれぞれ2基、漢代において溝が1基検出された。また、土器、石器、銅器と骨器などが大量出土した。住居址F2は平面が長方形で、柱穴と壁基礎(chǔ)(根入れ用の溝)が検出された。墓は皆竪穴土坑墓で、東向き、副葬品には鬲と罐が基本的な組み合わせだ。沂河と沭河の下流域において殷周時代の遺跡についての調(diào)査はまた少ない。釣臺遺跡の調(diào)査は當(dāng)該地域の関連研究には基本的な資料になり、比較的な高い価値がある。
キーワード:新沂 釣臺遺跡 西周 前漢
4.海岱地區(qū)における先史時代の稲遺物について(靳桂雲(yún) 郭栄臻 魏娜)
要旨:考古発見によって、海岱地區(qū)における先史時代稲遺物の數(shù)が後李文化から龍山文化まで増えてくる傾向があり、稲遺物の空間分布範(fàn)囲は徐々に拡大していく。岳石文化において、稲遺物の數(shù)が減っている。後李文化時期において、食糧の生産は低い水準(zhǔn)で、稲は人類生活中における重要性は低い。北辛文化―大汶口文化早中期において、農(nóng)業(yè)は生業(yè)経済の主役で、稲の栽培は農(nóng)業(yè)生産の安定なモデルになった。龍山時期において農(nóng)業(yè)は生産強(qiáng)化段階に入り、稲作農(nóng)業(yè)は海岱地區(qū)における史上最高水準(zhǔn)に達(dá)する。岳石文化時期において稲作農(nóng)業(yè)は衰えていて、畑農(nóng)業(yè)が強(qiáng)化になった。
キーワード:海岱地區(qū) 先史 稲遺物 農(nóng)業(yè)
5.江蘇鎮(zhèn)江丁家村遺跡の炭化植物の分析(呉文婉 司紅偉 王書敏 李永軍)
要旨:炭化植物の分析結(jié)果によって、丁家村遺跡において集落の生業(yè)には農(nóng)業(yè)が主役で、野生植物資源の採集も行っていた。農(nóng)作物には粟、黍、稲、小麥と大豆などがあり、典型的な稲畑混作モデルに屬する。水稲は丁家村所在の寧鎮(zhèn)地區(qū)の伝統(tǒng)農(nóng)作物で、粟と黍と小麥は外來種で、畑作物だ。これらの作物の出現(xiàn)は寧鎮(zhèn)地區(qū)と海岱との地域間の文化交流の結(jié)果で、中に粟と黍は小麥より早い時期に伝來したものだ。寧鎮(zhèn)地區(qū)湖熟文化遺跡から検出された炭化植物の分析結(jié)果の発表は初めで、湖熟文化における生業(yè)経済の研究には新材料と手掛になる。
キーワード:丁家村遺跡 湖熟文化 稲畑混作
(翻譯:黃建秋)